2013年10月29日

劇場版銀魂完結篇

〈2013年映画感想32本目〉


劇場版銀魂完結篇
2013年 日本 110分
監督:藤田陽一
脚本:大和屋暁
配給:ワーナー・ブラザース映画
声の出演:杉田智和,阪口大助,釘宮理恵,雪野五月,石田彰,千葉進歩,中井和哉,鈴村健一,折笠富美子,小林ゆう,甲斐田裕子,南央美,子安武人,山寺宏一,神谷明

 完結篇と銘打たれたアニメ版『銀魂』の劇場版第二作目。如何にも『銀魂』らしい悪辣な笑いと過激な下ネタ,そして燃える展開と泣かせる物語に溢れる作品でありました。出落ちキャラかと思われた映画泥棒があそこまで重要な存在を担うというのが面白い。物語の構成としてはやや複雑ではありますが,過去と未来との交錯が過不足なく描かれておりました。登場人物も完結篇の名に相応しく常連陣は総登場。不満があるとすれば,高杉を除く鬼兵隊や神威,或いは見廻り組の佐々木異三郎と今井信女の登場がなかったということ。特にサブちゃんとのぶたすは大好きなキャラなので残念でありました。坂本辰馬と高杉も扱いとしてはごく僅かだけどね。成長した新八と神楽は素直に格好いい。どちらも銀時を彷彿とさせる装飾があるのが泣かせます。神谷明声のエリザベスの凶悪な存在感も素晴らしかった。病床にあるお妙とあやめ,月詠,九兵衛が交わす会話も心に沁みます。普段はお妙と犬猿の仲であるあやめの言葉だからこそ余計にね。物語としては少々詰め込み過ぎな感じはありますが,ある程度王道の物語と言えましょう。銀時と対峙する魘魅の正体は早い段階で分かってしまいましたけれども。魘魅の元へ銀時を辿りつかせる為に真選組と攘夷党,或いはお妙や月詠,長谷川さんたちが血路を切り開く最終決戦は熱かったです。前作『劇場版銀魂新訳紅桜篇』には及ばずとも十分に楽しめる作品でありました。白夜叉としての銀時の過去が描かれるのかという期待は外れてしまいましたけれどね。此方は原作で語られることを期待しましょう。何はともあれ,完結篇の名に相応しい綺麗にまとまった結末が素晴らしい作品だったように思います
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2013年10月27日

スプリング・ブレイカーズ

〈2013年映画感想31本目〉


スプリング・ブレイカーズ
SPRING BREAKERS
2013年 アメリカ 93分
監督:ハーモニー・コリン
脚本:ハーモニー・コリン
配給:A24/アナプルナ・フィルムズ/トランスフォーマー
出演:セレーナ・ゴメス,ヴァネッサ・ハジェンズ,アシュレイ・ベンソン,レイチェル・コリン,ジェームズ・フランコ,グッチ・メイン,ヘザー・モリス,ジェフ・ジャレット

 アメリカの女子大生たちの春休みの経験を描いた青春クライム映画。それなりに高い評価を受けているようですが,個人的にはあまり面白くなかった。何と言っても,物語があってないようなものというのが非常に辛い。尤も,物語をとやかく言う映画ではないように思います。遊ぶ金欲しさに強盗に入り,楽しいことを求めてギャングと関係を持つ,頭の悪い女子大生の姿がひたすらに描かれるだけの作品であります。陶酔的な映像と音楽はそれなりに楽しめたけれど,逆に言えば楽しめるのはそういった部分だけ。自分が映画という媒体に求める部分は全く醒めた視点で見つめるだけでありました。女子大生たちを留置所から解放したギャング役のジェームズ・フランコのいかれた演技は素晴らしかったけれどね。主人公たる4人の女子大生は頭の悪さはともかく見映えは素晴らしい。当初は主人公格であり,唯一聡明にも強盗に加わらなかったセレーナ・ゴメス演じるフェイスが途中で退場したまま戻ってこなかったことには唖然としましたけれど。いまいち登場人物の立ち位置が掴めなかったのですよね。その意味でも破格の作品と言えるかもしれませんが,個人的には王道を行く定型の作品にこそ美を感じてしまいます。或る意味で想像通りの頭の悪いアメリカ女子大生を描いた作品と言えるのでしょうか。肉感的なアメリカ美人の艶やかな姿を拝めたことだけが唯一の収穫でありました。
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2013年10月25日

ファインド・アウト

〈2013年映画感想30本目〉


ファインド・アウト
Gone
2012年 アメリカ 94分
監督:エイトール・ダリア
脚本:アリソン・バーネット
配給:サミット・エンターテインメント/ショウゲート
出演:アマンダ・サイフリッド,ジェニファー・カーペンター,ダニエル・サンジャンタ,セバスチャン・スタン,ウェス・ベントリー,キャサリン・メーニッヒ,エミリー・ウィッカーシャム,マイケル・パレ

 連続女性失踪事件に巻き込まれた妹の行方を追う女性の姿を描いたサスペンス・スリラー映画です。主演のアマンダ・サイフリッドをお目当てに鑑賞した作品ですが,不満は多いながらも意外に楽しめました。かつて自らが拉致監禁され,妹が同一の犯人によるものと思われる失踪事件に巻き込まれた姉の姿を好演しています。特に後半の鬼気迫る描写はこれまでのアマンダ・サイフリッドには見られなかったもの。その美貌故に更に凄惨さを増しているように思います。但し,ミステリィとしてはやはり突っ込みどころが多いのは残念。アマンダ・サイフリッド演じるジルを虚言癖の妄想狂として扱ってまともに捜査を行わない警察が屑過ぎます。アメリカの警察事情は知る由もありませんが,流石に此処まで酷くはないのではないかなあ。そんな警察の中で唯一ジルに好意的だったウェス・ベントリー演じるピーター・フード刑事も思わせぶりな立ち位置だったにも関わらず結局は特段の見せ場を与えられず。いまいち存在感が謎のままに終わっています。唯一の友人であるジェニファー・カーペンター演じるシャロンの協力を仰ぎながら,結局はジルが独力で妹を拉致した犯人を追い続ける物語なのですよね。それはそれで悪くはないのですが,もう一捻り欲しかったところであります。後半の高まる緊張感は素直に魅力的でありましたけれども。個人的にはアマンダ・サイフリッドの美貌を存分に堪能出来ただけで十分に満足でありました。
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2013年10月22日

アフター・アース

〈2013年映画感想29本目〉


アフター・アース
AFTER EARTH
2013年 アメリカ 100分
監督:M.ナイト・シャマラン
脚本:M.ナイト・シャマラン,ゲイリー・ウィッタ
配給:コロンビア映画
出演:ウィル・スミス,ジェイデン・スミス,ソフィー・オコドネー,ゾーイ・イザベラ・クラヴィッツ,ジェイデン・マーティン,グレン・モーシャワー,デヴィッド・デンマン

 自然環境が破壊され人類の居住できない惑星になった地球に不時着した父子の冒険と戦いを描いたSFアクション映画です。監督はM.ナイト・シャマランですが,彼の色はかなり薄め。寧ろ,ごく普通に堅実で面白みのない映画になってしまっていました。良くも悪くもこれまでの作品では感じた個性というものを全く感じなかったのは残念です。逆に主演を張るウィル・スミスとジェイデン・スミスのふたりの印象はかなり強い。原案から製作までの指揮を取っていたのだから当然と言えば当然なのでありますが,結局のところ本作はシャマラン映画ではなくて,ウィル・スミス映画ということに尽きるのでありましょう。環境破壊の果てに奇怪な生物が支配するようになった地球の姿は興味深い。但し,地球であるという必然性が感じられなかったのも事実。別の惑星に不時着しても物語としては成立するのですよね。地球を舞台とする説得力にははっきりと欠けておりました。一方で英雄である父サイファと高い能力を秘めながら若さ故に暴走しがちな息子キタイの対比は面白い。不時着時の事故で負傷したサイファからの無線指示だけで単独行動を余儀なくされるキタイの冒険が物語の中心となります。人類抹殺生物兵器アーサの追撃と生命維持の為の医薬品の残量というふたつの要素が緊迫感を高める展開は王道であるが故に効果的かなあ。アーサは人類の恐怖に反応するという性質なのでキタイが恐怖を克服して一人前の男に成長するという障壁にも最適でありましょう。御都合主義的ではありますが。結局のところ,それなりに楽しめはするのだけど,それ以上の感慨を抱かない作品でありました。もう少し,いい意味でも悪い意味でも突き抜けたものが欲しかったなあ。娯楽映画としては悪くないと思います。
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2013年10月20日

エンド・オブ・ホワイトハウス

〈2013年映画感想28本目〉


エンド・オブ・ホワイトハウス
OLMPUS HAS FALLEN
2013年 アメリカ 120分
監督:アントワーン・フークア
脚本:クレイトン・ローテンベルガー,カトリン・ベネディクト
配給:フィルム・ディストリクト/アスミック・エース
出演:ジェラルド・バトラー,アーロン・エッカート,モーガン・フリーマン,リック・ユーン,アンジェラ・バセット,アシュレイ・ジャッド,メリッサ・レオ,ロバート・フォスター,ラダ・ミッチェル

 北朝鮮のテロリストに占拠されたアメリカ大統領官邸ホワイトハウスを舞台としたアクション・スリラー映画です。あのホワイトハウスが急襲を受け占拠される画面はなかなか衝撃的。現実的にはあそこまで容易く占拠されることはないと思うのですが,不可侵である筈のアメリカ本土が直接攻撃を受けるという嫌な現実感を覚えてしまいます。物語としては基本的に元シークレット・サービスのジェラルド・バトラーが大暴れ。テロリストが占拠するホワイトハウスから大統領の息子の救出とテロリストの殲滅をほぼ単独で成し遂げてしまいます。このあたりは流石に荒唐無稽だけれども,娯楽映画としては緊張感に満ちていて素直に楽しい。アメリカ国防総省と極秘に情報のやり取りを行いながら作戦行動を完遂する姿が実に格好良いです。但し,物語に突っ込みどころが多いのも事実。とは言え,純粋な娯楽映画として目くじらを立てる必要性は全くありません。燃やされた星条旗が随所に映る演出にややプロパガンダとしての意図を感じてしまいますけれども。ホワイトハウスへの爆撃や派手な銃撃戦などアクション映画としては正統派で楽しめます。物語の性質上仕方がないことではありますが,やや残虐な場面が多かったことには辟易しましたけれど,それは覚悟しての鑑賞なので問題ありません。大統領夫人を救えなかった過去を持つジェラルド・バトラーとアメリカ大統領役のアーロン・エッカートの友情も素直に楽しむことが出来ました。個人的にはそれなりに満足の作品であります。
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2013年10月18日

グランドマスター

〈2013年映画感想27本目〉


グランドマスター
一代宗師
2013年 香港・中国・フランス 123分
監督:ウォン・カーウァイ
脚本:ゾウ・ジンジ,シュー・ハオファン,ウォン・カーウァイ
配給:ギャガ
出演:トニー・レオン,チャン・ツィイー,チェン・チェン,マックス・チャン,ワン・チンシアン,ソン・ヘギョ,チャオ・ベンシャン,シャオ・シェンヤン

 日中戦争前夜の中国を舞台とした伝説的な拳法家たちの運命の交錯を描いた功夫伝記映画です。鑑賞前は割とありがちな功夫アクション映画だと思っていたのですが,蓋を開けてみれば寧ろ伝記映画としての側面の方が色濃く出ていたように思います。主人公はブルース・リーの師としても名高い葉問。中国拳法の統一を使命とした彼を中心とした全篇功夫アクションという期待は裏切られましたが,拳法家たちの軌跡を描いた伝記映画としては非常に楽しめました。予想とは違いましたが,功夫アクションはそれなりに多く見どころは充分。何よりも八卦掌の達人である宮若梅と日本軍に寝返った馬三との決闘は秀逸。雪が舞い散る中での死闘に加えて,鉄道の駅が戦場となることでの仕掛けがたまらなく楽しい。何と言っても戦いの見せ方が非常に上手いのですよね。このあたりは存分に満足いたしました。如何にも宿命の敵であると思われた馬三が葉問と一度も拳を交えることがないという物語は謎でありましたけれども。如何にも曰くありげに登場したカミソリこと一線天に至っては物語の根幹に微塵も絡むことがないという潔さ。何の為に登場したのかさっぱり分かりません。何はともあれ,宮若梅役のチャン・ツィイーの凛とした美しさと葉問役のトニー・レオンの骨太な格好良さは素晴らしいものがありました。事前の期待とは異なる印象ではありますが,それはそれとして楽しめた作品ではありました。要するに予告篇の作り方に問題があったのかなあと思います。
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2013年10月14日

G.I.ジョー バック2リベンジ

〈2013年映画感想26本目〉


G.I.ジョー バック2リベンジ
G.I.Joe:Retaliation
2013年 アメリカ 110分
監督:ジョン・チュウ
脚本:レット・リース,ポール・ワーニック
配給:パラマウント映画
出演:ドウェイン・ジョンソン,ブルース・ウィリス,チャニング・テイタム,イ・ビョンホン,レイ・パーク,エイドリアンヌ・パリッキ,D.J.コトローナ,レイ・スティーヴンソン,アーノルド・ヴォスルー,エロディ・ユン

 2009年に公開された『G.I.ジョー』の続篇。とは言え,方向性はかなり違う気がします。何と言っても,前作で堂々の主演を張ったチャニング・テイタム演じるデュークが早々に舞台から退場するのが衝撃的。事前に情報を全く得ていなかったので唖然としてしまいました。また,スカーレット役のレイチェル・ニコルズに到っては登場すらしません。変わって主人公となるのはドウェイン・ジョンソンが演じるロードブロック。まあ,前作でも強烈な活躍を見せたイ・ビョンホンが演じるストームシャドウも今作ではほぼ主役の一角を担っています。そして,何よりも先代G.I.ジョーとして登場のブルース・ウィリスの存在感が大きい。あくまでも指揮官ということで戦闘に積極的に参加するわけではないというのが救いでしょうか。物語としては前作の設定を引き継いでいるのに主役が無意味に交代する理由は不明。そして,それがいい方に働いていないというのが残念です。全体的には前作よりも馬鹿度は低下し,普通のアクション映画になってしまった感があります。ストームシャドウを巡ってスネークアイズやジンクスが謎の修行場で激戦を繰り広げるあたりは結構頭が悪くて楽しめましたけれども。単発的な見せ場は多かったのでそれなりに楽しむことは出来ました。しかし,個人的にはやはり前作から直接的に繋がる正統派の続篇を見たかったように思います。次回作も用意されているみたいだけど,今度はどういう路線で行くのでしょうか。いっそのこと,イ・ビョンホン主役でもいいかもしれないけれどね。何処か中途半端で不満感が残る作品でありました。
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2013年10月13日

オブリビオン

〈2013年映画感想25本目〉


オブリビオン
OBIVION
2013年 アメリカ/ロシア 124分
監督:ジョセフ・コシンスキー
脚本:ジョセフ・コシンスキー,カール・ガイダシェク,マイケル・アーント
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和
出演トム・クルーズ,オルガ・キュリレンコ,アンドレア・ライズボロー,モーガン・フリーマン,メリッサ・レオ,ニコライ・コスター=ワルドー,ゾーイ・ベル

 異星人との戦いで荒廃した地球を舞台としたSF映画。人類の大半が既に土星の衛星タイタンに移住し,地球上には監視する役を担ったふたりしか存在しないという設定は面白い。ただ,物語としては迷走した感が否めません。特に結末は全く釈然としませんでした。部分部分では面白い箇所も多かったのですけれどね。謎が謎を呼ぶ展開や提示された地球荒廃の秘密が魅力的だっただけに当てが外れたというかなんというか。非常に惜しいものがあります。但し,トム・クルーズとトム・クルーズの一騎打ちは妙に燃えるものがありました。しかし,今作で一番格好良かったのはモーガン・フリーマンですね。地球上に残った人類の指導者としての重厚な存在感がたまりません。オルガ・キュリレンコとアンドレア・ライズボローという物語を彩るふたりの美女も嬉しい。特にアンドレア・ライズボローの生真面目で怜悧な雰囲気がたまりません。バトルシップやドローンなどSF的な機械は説得力がありました。荒廃した地球上に唯一つ存在する超未来的なスカイタワーの対比も非常に映えていたと思います。設定が複雑な割には作中での説明がやや不足していたように思うのもちょっと残念。一度見ただけでは理解の及ばない点も多かったので余裕があれば,もう一度鑑賞して再確認をしたいものであります。物語としてはやや不満も残りますが,視覚的な面からは存分に楽しめる作品でありました。何処かで見たことがある描写がかなり多かったのは苦笑ものでありました。まあ,SFという手垢のついた分野では仕方がないことかもしれませんけれども。
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2013年10月10日

聖☆おにいさん

〈2013年映画感想24本目〉


聖☆おにいさん
2013年 日本 90分
監督:高雄統子
脚本:根津理香
配給:東宝映像事業部
出演:森山未來,星野源

 中村光の漫画のアニメ化映画作品です。思った以上に原作の雰囲気を醸し出していたことは高評価。あの独特の間合いを含めて,よくも此処まで再現できたなあと感心しました。イエス役の森山未來とブッダ役の星野源も非常に素敵な配役だったように思います。物語は原作の逸話を適度に組み合わせた感じ。全体を連ねる大きな物語に欠ける為に散漫な印象は受けますが,かえってそれが原作らしくなっているように思います。残念だったのはやや宗教関係のネタが希薄になっていたなあということ。いろいろな事情があることは分かりますが,個人的にはキリスト教や仏教の細かなネタを生かした笑いがこの原作の最大の魅力だと思っているので,一番の長所を喪失した印象が残ってしまいました。結局のところ,立川を舞台にブッダとイエスが仲良くいちゃつくだけのお話になってしまったように感じるのですよね。それはそれで面白くはありますし,存分に楽しめることは出来たのですけれども。アニメーションというものに造詣が深くはないのですが,作画も音楽もまとまりがって良かったです。もうちょっと物語に濃さがあれば,なお良かったのになあと思ってしまう惜しい作品でありました。それ程期待はしていなかったのですが,結構楽しめたことには満足であります。
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2013年10月07日

モネ・ゲーム

〈2013年映画感想23本目〉


モネ・ゲーム
Gambit
2013年 イギリス/アメリカ 89分
監督:マイケル・ホフマン
脚本:ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン
配給:ギャガ
出演:コリン・ファース,キャメロン・ディアス,アラン・リックマン,スタンリー・トゥッチ,トム・コートネイ,クロリス・リーチマン

 1966年に公開された映画『泥棒貴族』のリメイク作品。勿論,原作というか元作品を鑑賞したことはありません。所謂,コン・ゲームと呼ばれる詐欺行為を題材とした犯罪映画ということになりますが,ヒロインがキャメロン・ディアスということからも分かるように喜劇調の楽しい作品に仕上がっています。世間的な評価は芳しくなかったようですが個人的には割と楽しめた映画でした。鑑賞前の期待がそれ程高くなかった分,良い意味で裏切られたように思います。何と言っても,キャメロン・ディアスの魅力が満載で実に嬉しい。改めて見ると年を取ったなあと感じますが,それがかえって魅力を高めているように思えるのが不思議。如何にも頭の悪いアメリカ人女性を演じさせたら,この人の右に出る人はそうはいないように思います。悪知恵はそれなりに働くものの大胆さと機転に欠ける詐欺師役のコリン・ファースとの相性も抜群に楽しかった。物語はコリン・ファース演じるハリーがメディア王シャバンダーからモネの「積み藁」の贋作を利用して大金をせしめるまでを描く典型的なコン・ゲーム。御都合主義的な展開も含めて娯楽作品として十分な出来でありました。コン・ゲームらしく最終盤の大逆転劇も予想はつくものの予定調和として楽しめます。肩の力を抜いて気楽に鑑賞出来るという意味においては全く問題ない作品でありました。
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2013年10月06日

探偵はBARにいる2

〈2013年映画感想22本目〉


探偵はBARにいる2
2013年 日本 119分
監督:橋本一
脚本:古沢良太,須藤泰司
配給:東映
出演:大泉洋,松田龍平,尾野真千子,ゴリ(ガレッジセール),渡部篤郎,田口トモロヲ,篠井英介,波岡一喜,筒井真理子,松重豊,片桐竜次,桝田徳寿

 『探偵はBARにいる』に続く〈ススキノ探偵〉シリーズの映画化第2作目。今回の原作は『探偵はひとりぼっち』ということになりますが,物語としてはかなり改変されている印象があります。まあ,映画化するにしては地味なお話ではありますので,仕方がないところではありましょう。相変わらず,〈俺〉を演じる大泉洋はあまりにもはまり役。相棒の高田役の松田龍平との掛け合いがたまりません。普段は情けないのに,いざという時にはきちんと決めるのが格好いい。但し,映画としては如何にも荒いという印象を拭えません。何と言うか,無駄な部分が多いのですよね。物語の中心になる殺人事件の被害者マサコちゃんの掘り下げそのものは面白かったかなあ。また,邦画によく見受けられる笑いの上滑り感も酷いです。面白い人には面白く感じられるのかもしれませんけれども。このあたりが自分を邦画を苦手とする要因のひとつではあります。原作好きとしては喫茶店モンデのナポリタンが実に不味そうだったことは感心しました。ああいう細かい設定の尊重は嬉しいですね。田口トモロヲが演じる松尾や松重豊の相田らの存在感も楽しいです。舞台となるBARケラーオオハタの雰囲気も素敵。いろいろと全体的に気になる部分や惜しい部分が多いことは否めませんが,それでもなお楽しめる作品ではありました。マサコちゃん殺害事件の真相の矮小さは原作通りとはいえ,やるせなく悲しいものがあります。なお,第3作の制作も決定しているとのこと。巻き返しに期待したいと思います。映画独自の物語でもいいかもしれません。
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2013年10月02日

2013年10月映画鑑賞予定

2013年10月の映画鑑賞予定は下記のとおり。

『風立ちぬ』(公開中)
未だに公開中というのが素晴らしい。
宮崎駿監督の最後の長篇になるかもしれないという話題性もあるのかな。
しかし,9月末でも満席になった上映を目撃して驚きました。
やはり観に行くべき作品なのかもしれません。

『マン・オブ・スティール』(公開中)
公開から1か月が経ったので流石に上映が少なくなってきました。
順調ならば,10月の映画の日に鑑賞したいと思います。
評判は上々ですし,続篇も決まっているようなので見なければいけません。
もうちょっと早く鑑賞しておけばよかったと悔やんでおります。

『ロード・オブ・セイラム』(10.05公開 センチュリーシネマ)
ロブ・ゾンビ監督によるオカルト・ホラー映画。
この類の悪趣味な映画好きとしては是非とも鑑賞したいもの。
その筋では有名なセイラムの魔女裁判を題材としているのも興味深いです。
名古屋まで遠征する価値は充分にあると思いたいものです。

『天使の処刑人バイオレット&デイジー』(10.19公開 センチュリーシネマ)
10代の美少女殺し屋コンビが主人公のバイオレンス・アクション。
割と頭の悪そうな雰囲気が漂っていますが設定は素直に好み。
ダニー・トレホが出演するというのも自分にとっては加点要素であります。
名古屋まで足を運んででも鑑賞したいと思っています。

『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』(10.18公開)
死後に幽霊となった捜査官コンビの活躍を描くオカルト・アクション。
成仏できない悪霊を逮捕する霊界捜査官という設定が映画としては案外奇抜。
ダメな要素も多分に感じますが,割と気になる作品ではあります。
問題は地元での上映がないということですね。
遠征してまで鑑賞するという類の作品ではなさそうなんだよなあ。

『ブロークンシティ』(10.19公開)
マーク・ウォールバーグとラッセル・クロウ主演によるクライム・サスペンス。
市長から妻の浮気調査を頼まれた私立探偵が巻き込まれる陰謀が描かれます。
先が読めなさそうな物語はそれなりに魅力的な感じ。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズを含めた配役も大いに楽しみではあります。
現段階での上映は不透明でありますが,近くであれば鑑賞したいと思います。

『デッドマン・ダウン』(10.26公開 109名古屋)
コリン・ファレル主演によるサスペンス映画。
暗殺者の男と依頼者の女が窮地の中で惹かれあう姿が描かれます。
謎とスリルが交錯する展開ということで楽しみ。
重厚な銃撃戦にも期待が持てそうであります。

夏以降続いていた過剰なまでの映画供給が一段落。
今月は先月までと比べてかなり寂しい状況となっています。
絶対に鑑賞しないといけない映画に欠ける印象があります。
『マン・オブ・スティール』は最優先ではありますが後は似たり寄ったり。
『ロード・オブ・セイラム』と『天使の処刑人バイオレット&デイジー』も優先度は高めかな。
全国公開の映画に興味を惹かれるものが少ないので基本的には遠征になりそう。
11月はまた楽しみな作品が多い筈なので小休止といった感じですかね。
この機会にたまっている感想を少しでも多く書ければなあと思います。
何とか年末までには即時更新に切り替えていきたいものであります。
posted by 森山 樹 at 06:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞予定

2013年10月01日

2013年9月映画鑑賞記録

2013年9月に鑑賞した映画は以下の9本。
・パシフィック・リム(3D吹替版)
・スタートレック・イントゥ・ダークネス
・ホワイトハウス・ダウン
・ワールドウォーZ
・ウルヴァリン:SAMURAI
・キャプテン・ハーロック
・ウォーム・ボディーズ
・エリジウム
・タイピスト!

9月は9本の映画を鑑賞。
恐らくは過去最高の月間映画鑑賞数かと思われます。
『パシフィック・リム』は3D吹替での二回目の鑑賞ですけれどね。
流石に此処まで鑑賞したい映画が集中すると財政的に厳しいです。
相応の満足感は充分に得られているのですけれども。
一番楽しめたのは意外に『タイピスト!』かなあ。
1950年代を舞台とした女性成功譚を描いています。
タイプライターって題材が地味なのにすごく面白くて大満足。
次いでは『スタートレック・イントゥ・ダークネス』かなあ。
元シリーズを知らないので全くの知識無しの状態ですが楽しめます。
ベネディクト・カンバーバッチが演じる敵役が結構格好いいんだよね。
大好きなサイモン・ペグの出番が多いのも嬉しいです。
『ホワイトハウス・ダウン』は予想よりも悪くはなかった。
但し,『エンド・オブ・ホワイトハウス』の公開後の公開だったので衝撃度は低め。
時期を被せた意図がいまいち掴めないなあ。
『ワールドウォーZ』はゾンビ映画好きとしては結構楽しみました。
原作小説に触れた人からはかなり評判が悪いみたいだけどね。
大量のゾンビがひとつの国を飲み込む様は壮観でありました。
『ウルヴァリン:SAMURAI』は〈X-MEN〉ぽさを感じなかったのは残念。
それ以外は概ね満足できる作品だと思います。
久々に欧米人の勘違いする日本の姿を楽しめました。
『キャプテン・ハーロック』は3DCGアニメーション映画。
これも所謂原作を知らない身としてはそれなりに楽しめたかなあ。
ハーロックが完全無欠な少年の憧れとしての存在でなかったのは残念だけど。
このあたりは好き嫌いが大きく分かれそうな気がします。
『ウォーム・ボディーズ』はゾンビと少女の恋愛映画。
かなり御都合主義的な展開ではありますが,それはそれとして楽しい。
ヒロイン役のテリーサ・パーマーが実に魅力的なのですよね。
『エリジウム』は可もなく不可もなくといった感じかなあ。
それなりに楽しめはするのだけど『第九地区』ほどの面白さは感じなかった。
ジョディ・フォスターの悪辣金髪美人は良かったけれどね。

溜めこんでいた感想を少しずつ解消しています。
以前の1/3程度の簡易感想ではありますが,これくらいの方が書き易い。
言葉足らずになってしまう部分はあるのですけれどね。
早めに追いついて即時更新に切り替えて行きたいと思います。
posted by 森山 樹 at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞記録