2013年10月10日

聖☆おにいさん

〈2013年映画感想24本目〉


聖☆おにいさん
2013年 日本 90分
監督:高雄統子
脚本:根津理香
配給:東宝映像事業部
出演:森山未來,星野源

 中村光の漫画のアニメ化映画作品です。思った以上に原作の雰囲気を醸し出していたことは高評価。あの独特の間合いを含めて,よくも此処まで再現できたなあと感心しました。イエス役の森山未來とブッダ役の星野源も非常に素敵な配役だったように思います。物語は原作の逸話を適度に組み合わせた感じ。全体を連ねる大きな物語に欠ける為に散漫な印象は受けますが,かえってそれが原作らしくなっているように思います。残念だったのはやや宗教関係のネタが希薄になっていたなあということ。いろいろな事情があることは分かりますが,個人的にはキリスト教や仏教の細かなネタを生かした笑いがこの原作の最大の魅力だと思っているので,一番の長所を喪失した印象が残ってしまいました。結局のところ,立川を舞台にブッダとイエスが仲良くいちゃつくだけのお話になってしまったように感じるのですよね。それはそれで面白くはありますし,存分に楽しめることは出来たのですけれども。アニメーションというものに造詣が深くはないのですが,作画も音楽もまとまりがって良かったです。もうちょっと物語に濃さがあれば,なお良かったのになあと思ってしまう惜しい作品でありました。それ程期待はしていなかったのですが,結構楽しめたことには満足であります。
posted by 森山 樹 at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)