2013年11月21日

ローン・レンジャー

〈2013年映画感想39本目〉


ローン・レンジャー

THE LONE RANGER
2013年 アメリカ 149分
監督:ゴア・ヴァービンスキー
配給:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
出演:アーミー・ハマー,ジョニー・デップ,トム・ウィルキンソン,ルース・ウィルソン,ヘレナ・ボナム=カーター,ウィリアム・フィクナー,ジェームズ・バッジデール

 かつての人気ラジオドラマ,テレビドラマを原作とした西部劇アクションです。覆面をした孤高のヒーロー・ローンレンジャーとインディアンの呪い師トントの活躍が描かれます。というよりも,内容としては殆どローン・レンジャーの誕生譚といった意味合いの方が強いかな。正義感に満ちた検事のジョン・リードが悪漢ブッチとの戦いを経て悪と戦う無法者ローン・レンジャーとしての新たな旅立ちを迎えるまでが語られます。このあたりは定番と言えば定番ですが,王道であるが故の面白さがあるのも確かなこと。但し,序盤から中盤にかけて冗長な展開が続くことにはちょっと閉口しました。その代わりに最終盤での荒野を行く列車上での激闘は素晴らしく楽しかった。細かな笑いを挟みながらの悪党との息を吐かせぬ戦いは本作最大の見所でありましょう。トントを演じるのはジョニー・デップ。同じゴア・ヴァービンスキー監督による〈パイレーツ・オブ・カリビアン〉同様に茶目っ気のある魅力的な変人を実に楽しげに演じている姿が印象的でありました。この手の役回りをさせたら当代一といっても過言ではないのでしょう。彼に振り回されるジョン・リード役はアーミー・ハマーですが,此方は印象が薄い。生真面目な巻き込まれ型なので仕方がない部分はありますけれどね。個人的にはローン・レンジャーたちに協力する酒宿の女主人レッドを演じたヘレナ・ボナム=カーターがお気に入り。此方も派手で下品な格好させると映えますね。西部劇の様式美を現代風に生かした雰囲気は素直に好み。物語も意外性には欠けるものの悪くはありません。間延びした展開が興を削いだのは残念でありましたが,その分最終盤の疾走感に満ちた展開は大変楽しめた作品であります。
posted by 森山 樹 at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)