2013年12月08日

キャプテンハーロック

〈2013年映画感想44本目〉


キャプテンハーロック
2013年 日本 115分
監督:荒牧伸志
配給:東映
声の出演:小栗旬,三浦春馬,蒼井優,古田新太,福田彩乃,森川智之,坂本真綾,沢城みゆき,小林清志,大塚周夫

 松本零士の原作のCGアニメーション映画化作品。なお,原作及び過去の映像化作品については殆ど触れたことがないので自分には比較することは出来ません。通り一遍の設定程度は知っているけれどね。その観点からすると違和感は残るもののそれなりに面白かった。物語としても,新たなハーロックの誕生譚として綺麗にまとまっています。CGは実に美麗。但し,何処となく〈ファイナルファンタジー〉シリーズを想起させるのは気のせいか。CGを突き詰めていくと似たような表現になるのかもしれないけれども,〈ファイナルファンタジー〉シリーズ最新作の映像だと言われた方が納得出来たように思えます。それが悪いというわけではないけれど,独創性には欠けたなあという印象。また,少年の憧れとして自由を愛する完全無欠な宇宙海賊としての姿ではなく,過去の罪に苦悩し贖罪だけを求める存在としてのハーロックは自分の中のハーロック像とは全く異なります。このあたりは時代性に合わせたということですが,余計な発想だったのではないかなあという気がします。まあ,今作のハーロックが原作における本人とは限らないわけですけれども。事実上の主人公であるヤマとその兄イソラ,そしてイソラの妻ナミとの関係は良くも悪くも平凡にして王道。ハーロック麾下のヤッタランやケイは見せ場が多くて楽しかった。特にヤマの教育係でもあるケイの活動的な戦闘美女ぶりは魅力的でした。アルカディア号の機関部と一体化した存在であるミーメの異星人ぶりも素敵。或いはだからこそアルカディア号が有機的な造形となっているのかもしれません。俳優が多く起用された声優陣もあまり違和感はなかったかな。過去作品との比較をしないという観点からは素直に楽しめました。逆に言えば,過去作品との比較が可能であれば,評価が一変することは充分にあり得ます。良くも悪くも今時のSFアクション映画としては悪くない出来だったと思います。
posted by 森山 樹 at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)