2014年04月13日

アメリカン・ハッスル

〈2014年映画感想9本目〉
アメリカン・ハッスル
AMERICAN HUSTLE
2013年 アメリカ 138分
監督:デビッド.O.ラッセル
配給:コロンビア映画/ファントム・フィルム
出演:クリスチャン・ベール,ブラッドレイ・クーパー,エイミー・アダムス,ジェレミー・レナー,ジェニファー・ローレンス,ロバート・デ・ニーロ,マイケル・ペーニャ,ジャック・ヒューストン,エリザベス・ローム

 1970年代末にアメリカで実際に起こったアブスキャム事件を題材としたドラマ映画です。FBIが収賄事件の摘発の為に画策した囮捜査が描かれます。主人公はクリスチャン・ベールが演じる天才詐欺師アーヴィンとその愛人でエイミー・アダムスが演じるシドニー。このふたりにブラッドレイ・クーパーが役を務めるFBI捜査官のリッチーが囮捜査を持ちかけるところから物語は始まります。標的はアトランティック・シティ市長のカーマイン。このカーマインを演じるのがジェレミー・レナー。順調に見えた囮捜査でしたがアーヴィンの妻でジェニファー・ローレンスが演じるロザリンが嫉妬に駆られて不穏な動きを見せるあたりから事態が混沌としてきます。何と言っても複雑な人間関係が楽しい。徐々に窮地に立たされていくアーヴィンとシドニーが最後の最後で見せる一発逆転の大勝負に爽快感があります。とにかく鼻もちならないFBI捜査官リッチーが悪行の報いを受けるというのは素晴らしい。但し,それ程悪人ではないカーマイン市長までもがその煽りをくらうというのは釈然としない部分があります。尤も,アーヴィンの奮闘でカーマイン市長の与り知らぬところで救われてはいるのですけれども。確かな友情を築いた筈のアーヴィンとカーマインが決別することになってしまったことはやはり悲しいものが残ります。そして何といっても魅力的なのがロザリン役のジェニファー・ローレンス。終始,物語の本筋とは無関係な立ち位置ながら,状況を掻き回す大きな働きを担っています。如何にもアメリカの頭の悪い金髪美人といった趣がたまりません。彼女がいなければ事態はもっと簡潔になっていたのでしょうけれど,彼女がいたからこそ或る意味で丸く収まったとも言えます。その道化的な位置づけが素敵であります。また,マフィアの首領を演じるロバート・デ・ニーロも出番は少ないながらも圧倒的な存在感を見せてくれます。やっぱり格好いいなあ。2時間強とやや長めの作品ではありましたが,飽きることなく楽しめました。1970年代末の風俗事情も描かれているのが楽しい。この種のコン・ゲーム映画は大好きであります。
posted by 森山 樹 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 告知