2014年04月16日

エンダーのゲーム

〈2014年映画感想10本目〉
エンダーのゲーム
ENDER’S GAME
2013年 アメリカ 114分
監督:ギャビン・フッド
配給:サミット・エンターテインメント/ライオンズ・ゲート/ウォルト・ディズニー・スタジオ
出演:エイサ・バターフィールド,ハリソン・フォード,ヘイリー・スタンフェルド,アビゲイル・ブレスリン,ベン・キングズレー,ヴィオラ・デイヴィス,アラミス・ナイト,スラージ・パーサ,モイセス・アリアス

 オースン・スコット・カードによる同名の原作小説を原作としたSF映画です。原作は名作と名高い作品であり,今回は待望の初映像化作品であると言えます。外宇宙から侵略してきた異星生命体バガーと戦う為に英才教育を施されたエンダーたち少年少女の戦いが描かれます。原作のそれなりの長さに対して,映画版では上映時間が2時間弱と比較的短い為,何処か粗筋を追っているような印象を抱いてしまうのは残念。2部作とは言いませんが,せめて後30分くらい延長して,もう少しじっくりと物語を描いて欲しかったように思います。その煽りを喰らってか,エンダーの兄姉の動きが殆ど扱われなかったのが気になりました。姉ヴァレンタインはそれでも重要な役割を与えられていましたが,兄ピーターはその粗暴さ故にバトル・スクールを放校されたというだけの説明にほぼ終わっています。エンダーが宇宙で活躍する裏で地球で勢力を広げるピーターの活躍は完全に失われておりました。但し,それでも一応は物語としては成立しているので,あまり目くじらを立てる部分ではないかもしれません。印象的なのはエンダーらを指導するハイラム・グラッフ大佐役のハリソン・フォード。その人でなしぶりが素敵。尤も,彼の立場からすれば如何なる手段をとっても地球人類を救う為に異星生命体バガーを滅ぼさなければならないという使命感を抱くというのは理解できます。但し,理解できるということと彼の作戦に納得できるかというのは別問題。彼の作戦に乗せられて多大な損害を受けながらも異星生命体バガーを滅ぼしたエンダーがただひとり,贖罪の旅に出る結末はなかなか印象的でありました。『エンダーのゲーム』の完全映画化といわれるとちょっと反論したくなりますが,単体の映画と割り切るとそれなりに楽しく鑑賞できた作品ではあります。ペトラ役のヘイリー・スタンフェルドやヴァレンタイン役のアビゲイル・ブレスリンも可愛かったですしね。この種のSF映画好きならば楽しめる作品だと思います。
posted by 森山 樹 at 06:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)