2014年05月11日

ホビット 竜に奪われた王国

〈2014年映画感想14本目〉
ビット 竜に奪われた王国
THE HOBBIT: THE DESOLATION OF SMAUG
2013年 ニュージーランド/イギリス/アメリカ 161分
監督:ピーター・ジャクソン
配給:ワーナー・ブラザーズ
出演:マーティン・フリーマン,イアン・マッケラン,リチャード・アーミティッジ,ベネディクト・カンバーバッチ,オーランド・ブルーム,エヴァンジェリン・リリィ,ルーク・エヴァンズ,リー・ペイス,エイダン・ターナー

 『ホビット 思いがけない冒険』から続く〈ホビット〉第2作目。邪竜スマウグによって奪われたドワーフの王国エレボールを取り戻す為に冒険を続けるビルボ・バギンズとガンダルフ,それにドワーフ一行の物語が描かれます。原作では出番のなかったレゴラスに派手な出番が用意されている他,原作では未登場のタウリエルが設定されるなど妙にエルフが優遇されているのが気になりますが,それ以外は概ね原作に沿った内容で非常に楽しい。特に最終盤にエレボールに潜入した後の邪竜スマウグとの対峙には思わず息を飲んでしまいます。スマウグは邪竜というに相応しい,その圧倒的な強さが魅力的。トーリンの策にはまりはするものの,その身を黄金でまとった姿は邪悪な神々しさを印象付けてくれます。とは言え,スマウグとの決着は次回に持ち越しというのが中途半端な感がして残念。第3作目でこの不満を一掃するような演出を見せて欲しいものです。物語は相変わらずビルボとドワーフ一行の道中が実に楽しい。特に今作ではエイダン・ターナーが演じるキーリが妙に目立っていました。まさか,エルフのタウリエルとの間で淡い浪漫が用意されているとは思わなかった。そのタウリエルはレゴラスに想いを寄せる闇の森の守護隊長。如何にもエルフらしい美しさと凛々しさが映えます。レゴラスとともに弓と剣を駆使してオークと戦う姿は反則的に格好いい。特に零射程からの弓による攻撃がたまりません。また,湖の町エスガロス潜入を手助けした弓の達人バルドを演じるルーク・エヴァンズも素敵。此方は第3作目で人間側の重要な存在として大いに活躍を見せてくれる筈です。第2作ということでの中弛みは全く感じない素敵な映画でありました。何よりも,物語の舞台として描かれる中つ国の雰囲気がたまらなく好き。久しぶりに原作を読み返したくなります。第3作はスマウグとの戦いを経て,ビルボが入手したアーケン石を巡る五軍の戦いが描かれる筈。『指輪物語』へと至るホビットとドワーフの冒険の帰結を心待ちにしたいと思います。レゴラスとタウリエルの出番の多さにも或る意味で注目かなあ。
posted by 森山 樹 at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)