2014年09月14日

LUCY/ルーシー

〈2014年映画感想19本目〉
LUCY/ルーシー
LUCY
2014年 フランス 89分
監督:リュック・ベッソン
配給:東宝東和
出演:スカーレット・ヨハンソン,モーガン・フリーマン,チェ・ミンシク,アムール・ワケド,アナリー・ティプトン,ジュリアン・リンド=タット,ヨハン・フィリップ・アスベック,ピルー・アスベック

 リュック・ベッソン監督による超能力アクション映画。とある薬物によって脳の機能を100%引き出された女性ルーシーの戦いが描かれます。設定自体は割と手垢が付いたものに思えますが,最終的な結末もほぼ予想通り。脳の機能が解放されるに連れて,人間性を喪失していくというのが皮肉に思えます。とは言え,ルーシーの行動原理がいまいち把握出来なかったのは残念。結果的には自分の運命を暗転させた台湾マフィアへの復讐ということになったのですが,人間性を喪失する過程の中でもその想いが失われることがなかったのが不思議に感じます。降りかかる火の粉を払い除けるのではなく,積極的に台湾マフィア殲滅への行動を取っていましたからね。或いはこれがルーシーに残された最後の人間性ということであったのだとすれば,あまりにも悲しいものがあります。ルーシーの能力の解放を可視化するという視覚表現は結構好み。また,当初は別個に動いていたルーシーとノーマン教授の物語がひとつに収束する過程は面白かったです。ルーシー役のスカーレット・ヨハンソンは相変わらずの美貌が素敵。但し,今作では痛々しい場面が多かったのがちょっと悲しい。ノーマン教授役はモーガン・フリーマン。この人が登場すると妙に物語が格調高くなってしまうのが素敵です。正直,設定にも物語にも無理があるのは事実。鑑賞していて突っ込みどころも多々ありました。楽しめなかったわけではないのですが,かなり惜しいなあという作品であります。スカーレット・ヨハンソンを堪能しただけでも満足ではあるのですけれどね。

posted by 森山 樹 at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)