2011年04月09日

機動戦士ガンダムUC episode3

〈2011年映画感想7本目〉
機動戦士ガンダムUC episode3
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) [Mobile Suit Gundam UC] 3 [Blu-ray]
機動戦士ガンダムUC episode3
  • 発売元: バンダイビジュアル
  • 価格: ¥ 4,466
  • 発売日: 2011/04/07

2011年 日本 60分
監督:古橋一浩
脚本:むとうやすゆき
配給:
出演:内山昴輝,藤村歩,池田秀一,浪川大輔,下野紘,戸松遙,甲斐田裕子,手塚秀彰,菅生隆之,永井一郎,高木渉,柿原徹也

 『機動戦士ガンダムUC』の第3話です。副題は「ラプラスの亡霊」。今回も劇場での先行上映を見てきました。第2話が昨年11月だったので,ほぼ半年ぶりとなります。時間をかけて作られているだけに今回も実に完成度が高かった。また,東日本大震災直後の鑑賞ということで色々と思わせられることが多かった作品でもあります。色々な意味で複雑な想いが残る作品でした。

 連邦軍特務部隊エコーズによるパラオでのバナージ・リンクス救出作戦から旧首相官邸ラプラス宙域でのフル・フロンタル率いるネオ・ジオン残党軍“袖付き”との交戦までが描かれます。今回は特にマリーダ・クルスを巡る人間模様が中心となった感がありました。バナージとマリーダが連邦軍とネオ・ジオン残党軍との間で立場を逆転させたからかもしれません。そして,こういう御時世だからこそダグザ・マックールやスベロア・ジンネマン,あるいはオットー・ミタスら与えられた責務を全力で全うする格好いい軍人たちの姿も印象に残りました。特にここまで日和見的で悪印象しかなかったネェル・アーガマ艦長オットー・ミタスが実に人間味あふれる存在に思えてきたのが嬉しい。また,『機動戦士Zガンダム』や『機動戦士ガンダムZZ』に登場したハッサン医師の登場は懐かしさを覚えました。強化人間であるマリーダを診るには最適の人材と言えるでしょう。そのマリーダの悲愴な過去において,あのグレミー・トトの姿が一瞬映し出されたのも良かった。過去の宇宙世紀を舞台にした〈ガンダム〉を知っている人間には満足のいく演出だったのではないかと思えます。“袖付き”のMSとしてドライセンやドラッツェも登場しましたしね。この時代までドラッツェが戦力となっていることに驚きました。勿論,ユニコーンガンダムやクシャトリャ,シナンジュといった主力MSの活躍も楽しめます。

 “袖付き”に捕らわれていたバナージはユニコーンガンダムとともにパラオから脱出することに成功する一方で,クシャトリャを駆るマリーダはネェル・アーガマの捕虜となってしまいました。この全てがラプラスの箱を手に入れる為のフル・フロンタルの策略というのが面白い。また,ユニコーンガンダムに仕込まれていたニュータイプ自動殲滅装置NT-Dの存在も気になります。NT-Dの意図も含めて更に物語が謎めいた感があります。一方でオードリー・バーンことミネバ・ラオ・ザビはリディ・マーセナスとともに地球へと赴くことになりました。事態の打開を模索する彼女の行動は,しかし,今回は余り目立っていませんでした。実際に連邦政府と接触することになる次回以降が彼女にとっては正念場ということになるのでしょう。彼女を伴うリディの活躍も期待したいところです。一方では舞台を去る人もあり。職務に忠実な連邦の軍人ダグザ・マックールがバナージに道を切り開いて散って行きました。冷徹に任務を遂行しながらも良心の呵責を覚え,最後に大人として子供を導いた格好いい軍人だったように思います。バナージ,ダグザとオットー・ミタスが紅茶を飲みながら交わす会話が今回は一番心に残った場面でした。MSによる戦闘場面よりもこういった何気ない会話が印象に残るのが面白いです。勿論,ユニコーンガンダム対クシャトリャ,あるいはユニコーンガンダム対シナンジュの手に汗握る戦闘も迫力があって格好良かったですけれど。

 宇宙世紀という自分にとっては馴染みに深い時代を舞台にしているだけに最近の〈ガンダム〉よりも遙かに好印象を抱きます。現在では殆ど黙殺されかかっている『機動戦士ガンダムZZ』からの設定を継承していると言うこともその理由のひとつ。『機動戦士ガンダムZZ』は色々と瑕疵はありますが,自分にとっては魅力的な作品だったのですよね。続く第4話「重力の井戸の底で」の舞台は愈々地球となります。地球連邦の本拠でバナージとオードリーを待つ運命を楽しみにしています。

 余談。今回も劇場でパンフレットを購入しました。次回予告として最終頁にラフ画が掲載されているのですが,その中にブライト・ノアの姿がありました。これは嬉しい登場です。『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』よりも時代が前なのでロンド・ベル隊長という立ち位置ですかね。問題は演じる声優は誰かということ。故鈴置洋孝以外のブライト・ノアの声が想像できません。
posted by 森山 樹 at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)
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