2013年11月18日

パシフィック・リム

〈2013年映画感想38本目〉


パシフィック・リム
PACIFIC RIM
2013年 アメリカ 132分
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラヴィス・ビーチャム,ギレルモ・デル・トロ
配給:ワーナー・ブラザーズ
出演:チャーリー・ハナム,菊地凛子,イドリス・エルバ,チャーリー・デイ,ロバート・カジンスキー,マックス・マルティーニ,ロン・パールマン,芦田愛菜,バーン・ゴーマン,クリフトン・ゴリンズ・Jr

 ギレルモ・デル・トロ監督がその趣味の全てを全面的に押し出して製作したSF怪獣映画です。何と言うか,趣味が直撃する層にはたまらない映画でありましょう。無論,自分もその層の一員であります。深海の裂け目から外宇宙からの侵略者が送りこんだカイジューが出現するという設定は何処かH.P.ラヴクラフトの〈クトゥルー神話〉を想起させるもの。そのカイジューの攻撃に対抗する為に二足歩行の人型巨大兵器イェーガーをもって人類は対抗することになります。即ち,巨大ロボットと巨大怪獣が人類の存亡をかけて戦うというあまりに趣味的な物語が素晴らし過ぎます。カイジューやイェーガーの意匠も素敵に格好いい。劇中は暗い場面が続き,且つイェーガーとカイジューの戦いが激し過ぎる為に落ち着いてその意匠を楽しめないのはやや残念でありました。自己犠牲的な作戦により人類の滅亡を阻止するというのも個人的にはあまり好みではないかなあ。王道だし,確かに燃えることは燃えるのだけれどもね。それよりも主人公のローリーが機知と度胸で常に生きる為の施策も模索する姿の方に美しさを感じました。登場人物はいずれも好みなのですが特に好きなのがニュートとハーマンの科学者ふたり。喜劇的な立ち位置の彼らの活躍がカイジューの侵略を阻止する劇的な案を生み出したというのが格好いい。ヒロインである森マコ役の菊地凛子も見せ場は充分。敢えてたどたどしく日本語を話す理由が切ないです。香港の闇商人ハンニバル・チャウの胡乱な格好良さもたまらないよなあ。イェーガーの操縦者よりもこういった脇役の存在感が素敵でありました。何はともあれ,劇場へ二度も足を運ぶほどにお気に入りの作品であります。このような素晴らしい作品を楽しめることを感謝したいもの。続篇の制作も大いに期待したいものであります。字幕版も吹替版も共に素晴らしい出来でありましたが,今作に限って言えば吹替版のほうが楽しめたように思います。心底絶賛出来る作品でありました。
posted by 森山 樹 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)
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