2013年10月13日

オブリビオン

〈2013年映画感想25本目〉


オブリビオン
OBIVION
2013年 アメリカ/ロシア 124分
監督:ジョセフ・コシンスキー
脚本:ジョセフ・コシンスキー,カール・ガイダシェク,マイケル・アーント
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和
出演トム・クルーズ,オルガ・キュリレンコ,アンドレア・ライズボロー,モーガン・フリーマン,メリッサ・レオ,ニコライ・コスター=ワルドー,ゾーイ・ベル

 異星人との戦いで荒廃した地球を舞台としたSF映画。人類の大半が既に土星の衛星タイタンに移住し,地球上には監視する役を担ったふたりしか存在しないという設定は面白い。ただ,物語としては迷走した感が否めません。特に結末は全く釈然としませんでした。部分部分では面白い箇所も多かったのですけれどね。謎が謎を呼ぶ展開や提示された地球荒廃の秘密が魅力的だっただけに当てが外れたというかなんというか。非常に惜しいものがあります。但し,トム・クルーズとトム・クルーズの一騎打ちは妙に燃えるものがありました。しかし,今作で一番格好良かったのはモーガン・フリーマンですね。地球上に残った人類の指導者としての重厚な存在感がたまりません。オルガ・キュリレンコとアンドレア・ライズボローという物語を彩るふたりの美女も嬉しい。特にアンドレア・ライズボローの生真面目で怜悧な雰囲気がたまりません。バトルシップやドローンなどSF的な機械は説得力がありました。荒廃した地球上に唯一つ存在する超未来的なスカイタワーの対比も非常に映えていたと思います。設定が複雑な割には作中での説明がやや不足していたように思うのもちょっと残念。一度見ただけでは理解の及ばない点も多かったので余裕があれば,もう一度鑑賞して再確認をしたいものであります。物語としてはやや不満も残りますが,視覚的な面からは存分に楽しめる作品でありました。何処かで見たことがある描写がかなり多かったのは苦笑ものでありました。まあ,SFという手垢のついた分野では仕方がないことかもしれませんけれども。
posted by 森山 樹 at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年10月10日

聖☆おにいさん

〈2013年映画感想24本目〉


聖☆おにいさん
2013年 日本 90分
監督:高雄統子
脚本:根津理香
配給:東宝映像事業部
出演:森山未來,星野源

 中村光の漫画のアニメ化映画作品です。思った以上に原作の雰囲気を醸し出していたことは高評価。あの独特の間合いを含めて,よくも此処まで再現できたなあと感心しました。イエス役の森山未來とブッダ役の星野源も非常に素敵な配役だったように思います。物語は原作の逸話を適度に組み合わせた感じ。全体を連ねる大きな物語に欠ける為に散漫な印象は受けますが,かえってそれが原作らしくなっているように思います。残念だったのはやや宗教関係のネタが希薄になっていたなあということ。いろいろな事情があることは分かりますが,個人的にはキリスト教や仏教の細かなネタを生かした笑いがこの原作の最大の魅力だと思っているので,一番の長所を喪失した印象が残ってしまいました。結局のところ,立川を舞台にブッダとイエスが仲良くいちゃつくだけのお話になってしまったように感じるのですよね。それはそれで面白くはありますし,存分に楽しめることは出来たのですけれども。アニメーションというものに造詣が深くはないのですが,作画も音楽もまとまりがって良かったです。もうちょっと物語に濃さがあれば,なお良かったのになあと思ってしまう惜しい作品でありました。それ程期待はしていなかったのですが,結構楽しめたことには満足であります。
posted by 森山 樹 at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年10月07日

モネ・ゲーム

〈2013年映画感想23本目〉


モネ・ゲーム
Gambit
2013年 イギリス/アメリカ 89分
監督:マイケル・ホフマン
脚本:ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン
配給:ギャガ
出演:コリン・ファース,キャメロン・ディアス,アラン・リックマン,スタンリー・トゥッチ,トム・コートネイ,クロリス・リーチマン

 1966年に公開された映画『泥棒貴族』のリメイク作品。勿論,原作というか元作品を鑑賞したことはありません。所謂,コン・ゲームと呼ばれる詐欺行為を題材とした犯罪映画ということになりますが,ヒロインがキャメロン・ディアスということからも分かるように喜劇調の楽しい作品に仕上がっています。世間的な評価は芳しくなかったようですが個人的には割と楽しめた映画でした。鑑賞前の期待がそれ程高くなかった分,良い意味で裏切られたように思います。何と言っても,キャメロン・ディアスの魅力が満載で実に嬉しい。改めて見ると年を取ったなあと感じますが,それがかえって魅力を高めているように思えるのが不思議。如何にも頭の悪いアメリカ人女性を演じさせたら,この人の右に出る人はそうはいないように思います。悪知恵はそれなりに働くものの大胆さと機転に欠ける詐欺師役のコリン・ファースとの相性も抜群に楽しかった。物語はコリン・ファース演じるハリーがメディア王シャバンダーからモネの「積み藁」の贋作を利用して大金をせしめるまでを描く典型的なコン・ゲーム。御都合主義的な展開も含めて娯楽作品として十分な出来でありました。コン・ゲームらしく最終盤の大逆転劇も予想はつくものの予定調和として楽しめます。肩の力を抜いて気楽に鑑賞出来るという意味においては全く問題ない作品でありました。
posted by 森山 樹 at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年10月06日

探偵はBARにいる2

〈2013年映画感想22本目〉


探偵はBARにいる2
2013年 日本 119分
監督:橋本一
脚本:古沢良太,須藤泰司
配給:東映
出演:大泉洋,松田龍平,尾野真千子,ゴリ(ガレッジセール),渡部篤郎,田口トモロヲ,篠井英介,波岡一喜,筒井真理子,松重豊,片桐竜次,桝田徳寿

 『探偵はBARにいる』に続く〈ススキノ探偵〉シリーズの映画化第2作目。今回の原作は『探偵はひとりぼっち』ということになりますが,物語としてはかなり改変されている印象があります。まあ,映画化するにしては地味なお話ではありますので,仕方がないところではありましょう。相変わらず,〈俺〉を演じる大泉洋はあまりにもはまり役。相棒の高田役の松田龍平との掛け合いがたまりません。普段は情けないのに,いざという時にはきちんと決めるのが格好いい。但し,映画としては如何にも荒いという印象を拭えません。何と言うか,無駄な部分が多いのですよね。物語の中心になる殺人事件の被害者マサコちゃんの掘り下げそのものは面白かったかなあ。また,邦画によく見受けられる笑いの上滑り感も酷いです。面白い人には面白く感じられるのかもしれませんけれども。このあたりが自分を邦画を苦手とする要因のひとつではあります。原作好きとしては喫茶店モンデのナポリタンが実に不味そうだったことは感心しました。ああいう細かい設定の尊重は嬉しいですね。田口トモロヲが演じる松尾や松重豊の相田らの存在感も楽しいです。舞台となるBARケラーオオハタの雰囲気も素敵。いろいろと全体的に気になる部分や惜しい部分が多いことは否めませんが,それでもなお楽しめる作品ではありました。マサコちゃん殺害事件の真相の矮小さは原作通りとはいえ,やるせなく悲しいものがあります。なお,第3作の制作も決定しているとのこと。巻き返しに期待したいと思います。映画独自の物語でもいいかもしれません。
posted by 森山 樹 at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年09月29日

L.A.ギャングストーリー

〈2013年映画感想21本目〉


L.A.ギャングストーリー
Gangster Squad
2013年 アメリカ 113分
監督:ルーベン・フライシャー
脚本:ウィル・ビール
配給:ワーナー・ブラザーズ
出演:ジョシュ・ブローリン,ライアン・ゴズリング,ショーン・ペン,エマ・ストーン,ニック・ノルティ,アンソニー・マッキー,ジョヴァンニ・リビシ,マイケル・ペーニャ,ロバート・パトリック,ミレイユ・イーノス,サリヴァン・ステイプルトン

 1940〜1950年代のロサンゼルスを舞台に市警とマフィア一味の戦いを描く犯罪アクション映画です。ロサンゼルス市警そのものにさえ侵食したマフィアの勢力を排除する為にビル・パーカー本部長が組織した特別チームの活躍が中心となります。このあたりは史実と異なる部分も多々あるので,純粋に娯楽映画と割り切るのが吉でありましょう。特に人種差別主義者として悪名高いビル・パーカーを正義感の強い警察指導者として極度に美化されていることにはかなり違和感を覚えます。寧ろ,本作で悪役とされるミッキー・コーエンの方がそこまでの極悪人ではないという印象が強いのですよね。毒を持って毒を制すという本作の手法そのものは面白くありますが陳腐と言えば陳腐。悪と悪の戦いが単純な勧善懲悪に貶められた感さえします。但し,出演陣は非常に魅力的。特にジョン・オマラ役のジョシュ・ブローリンが非常に格好良かったです。ライアン・ゴズリング演じるジェリー・ウーターズの瀟洒な格好良さとは異なる骨太な魅力が素晴らしい。また,ミッキー・コーエンとジェリー・ウーターズの間で揺れる美女グレイス・ファラデー役のエマ・ストーンも大層美しかった。ミッキー・コーエンと戦うロス市警特別チームの主人公としてのジョン・オマラと物語上の主人公ジェリー・ウーターズのふたりの対比は面白かったです。当初は面倒事を嫌っていたジェリーが親しい者の死を受けて正義感を取り戻していく姿が印象に残りました。なればこそ,やはりもうちょっと物語を何とかして欲しかった惜しい作品に思えます。決して楽しめなかったわけではないのですけれどね。史実を元にするならば,相応に史実を尊重して欲しいと思うのです。
posted by 森山 樹 at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年09月28日

ラストスタンド

〈2013年映画感想20本目〉


ラストスタンド
The Last Stand
2013年 アメリカ 107分
監督:キム・ジウン
脚本:アンドリュー・クノアー
配給:ライオンズ・ゲート
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー,フォレスト・ウィテカー,ジョニー・ノックスビル,ロドリゴ・サントロ,ジェイミー・アレクサンダー,ルイス・ガスマン,エドゥアルド・ノリエガ,ピーター・ストーメア,ジェネシス・ロドリゲス

 『ターミネーター3』以来となるアーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション映画。というだけで,ある程度内容の想像が出来てしまうのが素晴らしい。その想像を微塵も裏切ることはありません。実に正しいシュワルツェネッガー主演映画ということが言えるでしょう。流石に老いは感じますけれど,その圧倒的な雰囲気はやっぱり格好いい。寧ろ,老練さを加味して,一段と格好良さを増した感があります。物語は王道そのもの。脱獄してメキシコへと逃走を図る凶悪犯一味をシュワルツェネッガー演じるレイ・オーウェンズ保安官とその仲間たちが迎撃するという形となります。今作の悪役たるガブリエル・コルテス役のエドゥアルド・ノリエガの精悍な佇まいがまた格好いいのですよね。シボレー・コルベットZR1を駆る姿に魅了されます。コルテス率いる凶悪な犯罪者集団が最新鋭の銃器を操るのに対してオーウェンズ保安官たちは地元の武器マニアが保管していた旧式の武器で立ち向かうという構図もいいです。熟知した地の利を存分に生かした戦術は大好きなんですよね。物語はあってないようなものなので,素直にアクションを楽しむべきでありましょう。やや残虐な描写は多いので見る人は選ぶかもしれませんけれども。鑑賞後に何か残る類の映画ではありませんが,純然たる娯楽映画としては全く問題がありません。久しぶりに主演として大暴れするシュワルツェネッガーの姿を楽しめただけで満足であります。
posted by 森山 樹 at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年09月23日

スーパーヒーロー大戦Z

〈2013年映画感想19本目〉


スーパーヒーロー大戦Z
2013年 日本 92分
監督:金田治
脚本:米村正二
配給:東映
出演:石垣佑麿,池田純矢,小宮有紗,白石隼也,竜星涼,三浦力,森田涼花,大場健二,本田博太郎,水樹奈々(声)

 「仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事」と銘打たれた特撮系ヒーローのクロスオーバー作品です。現在放映中の『仮面ライダーウィザード』と『獣電戦隊キョウリュウジャー』に加えて『宇宙刑事ギャバン』が中心となりますが,物語としては『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイシルバーこと伊狩鎧と『特命戦隊ゴーバスターズ』のイエローバスターこと宇佐見ヨーコのふたりの活躍が目立っていたように思いました。特撮オタという設定上,鎧はこの種の作品では説明役として使いやすいのでしょうね。『宇宙刑事ギャバン』のシェリーと『侍戦隊シンケンジャー』のシンケンイエロー花織ことはの二役を演じる森田涼花は役得ですね。また,上述の作品に留まらず,『劇場版仮面ライダーフォーゼ』で再設定された宇宙鉄人キョーダインとイナズマンも登場するお祭り映画となっています。個人的にはスカイダインの声がきちんと木下あゆ美というのが嬉しかった。物語は宇宙犯罪組織マドーが追うサイコロンを巡る戦いが描かれます。因みに宇宙犯罪組織マドーは『宇宙刑事シャリバン』の敵であります。いつもながらに物語としては適当そのもの。もうちょっと構成を再考した方がいいように思います。何よりも先代宇宙刑事ギャバンこと一条寺烈が長官を務める銀河連邦警察があまりにもダメ過ぎるのが悲しい。格好良さが微塵も感じられません。多くのヒーローが入り乱れての最終決戦は燃えるのですが,混雑しすぎていて各ヒーローの戦いを堪能できないのはいつものことであります。このあたりは構造的な欠陥であると言えます。とは言え,海賊戦隊ゴーカイジャーが機動刑事ジバンらメタルヒーローに変身するのは予想外に嬉しい演出ではありましたけれど。不満を織り込み済みでの鑑賞なのではありますが,やはり銀河連邦警察の扱いの悪さが気になります。次回作ではキカイダーの登場が示唆されているようですが,銀河連邦警察の復権も期待したいと思います。特撮系お祭り映画としては普通に楽しめる作品であります。
posted by 森山 樹 at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年09月22日

アイアンマン3

〈2013年映画感想18本目〉


アイアンマン3
Iron Man3
2013年 アメリカ 130分
監督:シェーン・ブラック
脚本:ドリュー・ピアース,シェーン・ブラック
配給:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
出演:ロバート・ダウニー・Jr,グウィネス・パルトロー,ドン・チードル,ガイ・ピアース,レベッカ・ホール,ステファニー・ショスタク,ジェームズ・バッジ・デール,ジョン・ファヴロー,ベン・キングズレー,タイ・シンプキンス,ウィリアム・サドラー

 マーベル・コミックを原作とする〈アイアンマン〉の劇場版第3作目。『アベンジャーズ』での戦いから1年後が舞台となっています。今作においてアイアンマンことトニー・スタークと対決する悪役はテロリスト組織テン・リングスを率いるマンダリンとその背後で蠢動する科学者アルドリッチ・キリアン。但し,前作でミッキー・ロークが演じたウィップラッシュ程の存在感がないのは残念。物語も不眠症やパニック障害を患うトニー・スタークがアイアンマンとしての自分と決別することが中心であり,暗く陰鬱な展開が続きます。また,トニーの恋人であるポッツも事件に巻き込まれてしまうというのも特徴的。終盤の最終決戦まで終始トニー側が劣勢に陥り続けるというのは辛いものがありました。但し,それまでの鬱屈を一掃するかのような最終決戦は素直に楽しい。自動操縦と遠隔操作が可能になった最新式のマーク42を始めとする全てのアーマーを全機召喚しての総攻撃は爽快感に溢れています。キリアンとの直接対決において決め手となったアーマーの意外な使用法も実に楽しかった。勿論,トニーの良き相棒たるローズの活躍も素晴らしい。いささかの御都合主義を感じざるを得ませんが,最終的には全てが丸く収まるというのは正しい娯楽映画であると言えましょう。アーマー依存症を克服したトニーがアーク・リアクターを除去し,アイアンマンとしての自分に別れを告げる終わり方も非常に良かったです。但し,『アベンジャーズ2』への登場が予定されているから再びアイアンマンになるんだろうけどね。なお,エンドロールの最後にハルクことブルース・バナーが客演しています。このあたりはマーベル映画ではおなじみの演出ですね。何はともあれ,素直に楽しい作品でありました。
posted by 森山 樹 at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年09月21日

シュガー・ラッシュ

〈2013年映画感想17本目〉

シュガー・ラッシュ
Wreck-It Ralph
2012年 アメリカ 101分
監督:リッチ・ムーア
脚本:フィル・ジョンストン
配給:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
声の出演(日本語吹き替え):山寺宏一,諸星すみれ,花輪英司,田村聖子,多田野曜平,友近,石塚運昇,高岡瓶々,最上嗣生

 テレビゲームの世界を舞台とした3DCGアニメーション映画。悪役ではなく英雄でありたいと願うラルフの冒険が描かれます。基本的にディズニーのアニメ映画には心惹かれないのですが,実在のテレビゲームのキャラクターたちが大挙登場するということであれば話は別。流石に物語の中心となる作品は架空のものとなっていますが,画面の端々に『ストリートファイターII』や『スーパーマリオブラザーズ』,『パックマン』,『ディグダグ』といった懐かしのゲームのキャラクターたちが登場するのが実に楽しいです。物語としては流石に王道そのもの。粗暴で短気なラルフが『シュガー・ラッシュ』の世界で出逢った少女ヴァネロペを救う為に奮闘する姿が素敵です。フェリックスとカルホーン軍曹の脇を固める人物も魅力的。レトロゲームと最新ゲームを比較した小ネタもゲーム好きとしてはたまらないものがありました。ヴァネロペをレースから阻害し,『シュガー・ラッシュ』の世界を支配するキャンディ大王も小憎らしく正しい悪役であると言えます。その正体ターボに関する伏線は分かり易かったですけれどね。そして,最後に異形の姿となったターボを倒す為の決め手がメントス+ダイエットコークによるメントスガイザーというのは笑いました。物語としては子供向けであることを否定しませんが,ネタ的には寧ろ自分たちの世代向けという印象が強いです。然して期待していなかった作品でありましたが,予想外に心から楽しむことが出来ました。スタッフロール直前のクレジット音は『マッピー』というのもツボだったなあ。なお,同時上映された短篇映画『紙ひこうき』も非常に良かったです。
posted by 森山 樹 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年09月17日

ジャックと天空の巨人

〈2013年映画感想16本目〉

ジャックと天空の巨人
Jack the Giant Slayer
2013年 アメリカ 114分
監督:ブライアン・シンガー
脚本:ダレン・レムケ,クリストファー・マッカリー,ダン・スタッドニー
配給:ワーナー・ブラザーズ
出演:ニコラス・ホルト,エレノア・トムリンソン,ユアン・マクレガー,スタンリー・トゥッチ,エディ・マーサン,ユエン・ブレムナー,イアン・マクシェーン,ラルフ・ブラウン,ビル・ナイ,ジョン・カーサー

 イギリス民話「ジャックと豆の木」及び「巨人退治のジャック」を基にしたファンタジィ・アクション映画。神話や伝承,民話,童話,児童文学を原作とした類の映画は大好物なだけに心行くまで堪能しました。膂力では到底敵わない巨人を相手にジャックを始めとする人間たちが知恵と勇気を駆使して戦う様は王道ながらも素敵。宿敵となる双頭の巨人ファロン将軍を打ち滅ぼす手段も容易に想像出来るもののそこに到る過程が丁寧に描かれているので然程不自然さは感じませんでした。天空から巨人たちが攻めて来た時の絶望感も実に素晴らしい。愚鈍ながらも圧倒的に強力な存在として巨人を描いているのが好みであります。ニコラス・ホルト演じるジャックやエレノア・トムリンソンの演じるイザベル姫も悪くないのですが,個人的にはユアン・マクレガーのエルモントの存在感が光りました。笑いを誘う中に大人として軍人としてジャックやイザベル姫を導く彼の格好良さがたまりません。これは吹替えを担当した森川智之による演技も大きい筈。上映の関係上,字幕版ではなく吹替え版の鑑賞を余儀なくされたのですが,それ程違和感なく楽しめたように思います。但し,巨人側の声を担当するのが吉本芸人というのにはいささか閉口しましたが。やはり,専門の声優を起用して欲しいものです。全体的に娯楽映画としては充分に満足でありました。物語もアクションも素直に楽しめる作品であると思います。
posted by 森山 樹 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年09月16日

オズ はじまりの戦い

〈2013年映画感想15本目〉

オズ はじまりの戦い
OZ the great and powerful
2013年 アメリカ 130分
監督:サム・ライミ
脚本:ミッチェル・カプナー,デヴィッド・リンゼイ=アベアー
配給:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
出演:ジェームズ・フランコ,ミシェル・ウィリアムズ,レイチェル・ワイズ,ミラ・キュニス,ザック・ブラフ,ジョーイ・キング,アビゲイル・スペンサー,ビル・コッブス,トニー・コックス

 『オズの魔法使い』の前日譚としてインチキ奇術師オスカーが偉大なる大魔術師オズへと成長する姿を描いた物語。原作ではなく,1939年制作の映画『オズの魔法使い』に繋がる物語として描かれているのが特徴的と言えます。オズの世界に辿りつく前の元の世界が白黒で描かれているのもその一端なのでありましょう。大魔術師オズだけでなく南の善き魔女グリンダやマンチキン族ら〈オズの魔法使い〉の世界には欠かせない人物が登場するのは素直に嬉しい。東の魔女エヴァノラと西の魔女セオドラの名前は本作独自のものかな。物語は王道といって差し支えないものでありますが,何よりもオズの不思議な世界の表現がそれだけで楽しい。オスカーとともに旅することになるフィンリーと陶器の少女の存在感も素晴らしいです。殊に陶器の少女の魅力は格別なもの。ミシェル・ウィリアムズが演じる南の善き魔女グリンダも美しいね。逆に西の魔女セオドラの描かれ方は不憫に思います。これ,もうちょっと救いがあっても良かったのではないかなあ。何はともあれ,個人的にはかなり楽しめました。幼い頃に読んだ児童文学を改めて映画という媒体で触れるというのも興味深いものであります。意外に『オズの魔法使い』について覚えている自分に感心しました。それだけ強い影響を受けているということなのかもしれません。
posted by 森山 樹 at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年09月10日

逃走車

〈2013年映画感想14本目〉
逃走車
VEHICLE 19
2013年 アメリカ 85分
監督:ムクンダ・デュウィル
脚本:ムクンダ・デュウィル
配給:アスミック・エース
出演:ポール・ウォーカー,ナイマ・マクリーン,ツシェポ・マセコ,ジス・デ・ヴィリアーズ

 〈ワイルド・スピード〉シリーズで主演を務めるポール・ウォーカーが制作総指揮を執ったカー・アクション映画。ポール・ウォーカー本人が主役のマイケルを演じます。随所に〈ワイルド・スピード〉らしさも感じますが,流石にあそこまで荒唐無稽で外連味に満ちたカー・アクションではありません。とは言え,勿論派手なカー・アクションを堪能できるのも事実。物語はミステリィ仕立てで進むのが個人的には大変に好み。舞台が犯罪都市ヨハネスブルクということで如何なる事態が起きても不思議ではないという気分にさせられます。別れた妻に逢う為に借りたレンタカーの中で不審な携帯電話や拳銃,果ては縛られた女性を発見するという導入部分が既に魅力的。重大事件の証人であるその女性レイチェルとともに謎の襲撃者から逃れる為に見ず知らずの街を疾走するマイケルの姿は素直に格好いいです。ポール・ウォーカーの精悍な顔立ちがたまらないのよね。事件の黒幕及びその真相は王道というか典型的に過ぎるきらいはありますが,娯楽映画としての見せ方は充分に満足でした。全篇が車載カメラからの撮影という独自性も良い方向に作用していました。その迫力は圧巻であり,一見の価値があります。何よりも主役のポール・ウォーカーの格好良さが素晴らしい。鑑賞後に何かが心に残る種の作品ではありませんが,娯楽映画として楽しむ分には優れた作品に思えます。
posted by 森山 樹 at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年08月18日

ジャンゴ 繋がれざる者

〈2013年映画感想13本目〉
ジャンゴ 繋がれざる者
Django Unchained
2012年 アメリカ 165分
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
配給:ワインスタイン・カンパニー/ソニー・ピクチャーズ
出演:ジェイミー・フォックス,クリストフ・ヴァルツ,レオナルド・ディカプリオ,ケリー・ワシントン,サミュエル.L.ジャクソン,ウォルトン・ゴギンズ,ドン・ジョンソン,ローラ・カユーテ,デニス・クリストファー

 クエンティン・タランティーノ監督による西部劇映画。因みにタランティーノ映画を鑑賞するのはこれがj初めてだったりします。意外に機会がなかったのですよね。妻を攫われた男による復讐を描く王道の物語でありますが,それが故に娯楽に徹しており,充分に楽しめます。尤も,血腥い描写に若干辟易したのも事実ではありますけれども。主人公の黒人奴隷ジャンゴを演じるジェイミー・フォックスも然ることながら,ジャンゴに助力する賞金稼ぎドクター・シュルツ役のクリストフ・ヴァルツと宿敵となる大農場主カルヴィン・キャンディ役のレオナルド・ディカプリオの存在感が実に素晴らしい。特にレオナルド・ディカプリオの悪辣で加虐趣味的な演技がたまらないです。こういう悪役も意外に似合っていますね。ジャンゴとシュルツ,キャンディの機知に溢れた会話は見どころのひとつと言っても過言ではないでしょう。歴史的に正確ではないなどの様々な批判要因はあるでしょうが,純粋な創作物として考えるならばそれ程に問題はないかと思われます。結局は力で問題を解決してしまうという結末に強烈な皮肉を感じましたけれども。3時間弱という長丁場故にやや冗長さを覚えるところもありました,基本的には終始楽しむことが出来た作品でした。もう少し残虐な描写が控えめだったら,なお評価は高かったかもしれませんけれどね。
posted by 森山 樹 at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年06月29日

ヒンデンブルク 第三帝国の陰謀

〈2013年映画感想12本目〉
ヒンデンブルク 第三帝国の陰謀
HINDENBURG
2011年 ドイツ 110分
監督:フィリップ・カデルバッハ
脚本:ヨハネス.W.ベッツ,マーティン・プリストル,フィリップ・ラゼブニク
配給:東映
出演:マキシミリアン・ジモニシェック,ローレン・リー・スミス,グレタ・スカッキ,クリスティアーネ・パウル,ハイナー・ラウターバッハ,ウルリッヒ・ヌーテン,ステイシー・キーチ,ヒンネルク・シェーネマン

 20世紀の航空史に残るヒンデンブルク号の爆発炎上事故を題材にした群像映画。元々はドイツで180分のTV映画として制作された作品です。それを110分にまとめて劇場公開したとのこと。劇場版で削除された70分の内容が如何なるものだったのか気になるところではあります。なお,映画パンフレットに『銀河英雄伝説』の田中芳樹が寄稿しているのが個人的には楽しかったです。

続きを読む
posted by 森山 樹 at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年06月16日

牙狼−蒼哭ノ魔竜

〈2013年映画感想11本目〉
牙狼−蒼哭ノ魔竜
2013年 日本 96分
監督:雨宮慶太
脚本:雨宮慶太
配給:東北新社
出演:小西遼生,久保田悠来,蒼あんな,螢雪次朗,柳原哲也,奥田ゆかり,影山ヒロノブ,藤田玲,山本匠馬,中村織央,渡辺裕之,松坂慶子

 特撮TVドラマ『牙狼』の劇場版第2弾映画です。とは言え,『牙狼』は本篇には全く触れておらず,前回の劇場版『牙狼 RED REQUIEM』以来ということになります。一応はTVドラマ版を鑑賞していなくても楽しめるように制作しているとのこと。勿論,本篇にある程度は精通していたほうが理解出来ることは間違いないのでしょうけれども。

続きを読む
posted by 森山 樹 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年06月09日

機動戦士ガンダムUC episode6

〈2013年映画感想10本目〉

機動戦士ガンダムUC episode6
2013年 日本 59分
監督:古橋一博
脚本:むとうやすゆき
出演:内山昂輝,藤村歩,池田秀一,浪川大輔,甲斐田裕子,柿原徹也,成田剣,手塚秀彰,高木渉,塩田朋子,小山力也,中村悠一

 『機動戦士ガンダムUC』の第6話です。サブタイトルは「宇宙と地球と」。『機動戦士ガンダムUC』も残すところは本作を入れて後2話。原作を読んでいないので,如何に物語が展開するか分からず,息を呑んでいる現状です。最終話となるepisode7「虹の彼方に」は来春,時間を拡大して公開とのこと。バナージとオードリーの物語が如何に帰結を迎えるか楽しみでなりません。

続きを読む
posted by 森山 樹 at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年06月03日

ダイ・ハード/ラスト・デイ

〈2013年映画感想9本目〉
ダイ・ハード/ラスト・デイ

A GOOD DAY TO DIE HARD
2013年 アメリカ 98分
監督:ジョン・ムーア
脚本:スキップ・ウッズ
配給:20世紀FOX
出演:ブルース・ウィリス,ジェイ・コートニー,セバスチャン・コッホ,メアリー・エリザベス・ウインステッド,ユーリヤ・スニギル,ラシャ・ブコビッチ,コール・ハウザー,アマウリー・ノラスコ

 6年ぶりの〈ダイ・ハード〉最新作。と言っても,このシリーズは第1作目以外鑑賞していないわけですけれども。自分が全く映画を鑑賞していない期間に公開されていたというのがその理由。頭の悪いアクション映画は大好物なので見ればきっとそれなりに楽しめることと思えます。しかし,ブルース・ウィリスは最強の存在以外の仕事をする気はないのかなあ。それでいいとも思うのだけれども。

続きを読む
posted by 森山 樹 at 06:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年05月06日

Ted/テッド

〈2013年映画感想8本目〉
Ted/テッド
Ted
2012年 アメリカ 106分
監督:セス・マクファーレン
脚本:セス・マクファーレン,アレック・サルキン,ウェルズリー・ワイルド
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和
出演:セス・マクファーレン,マーク・ウォールバーグ,ミラ・キュニス,ジョエル・マクヘイル,ジョヴァンニ・リビシ,サム・J・ジョーンズ,ノラ・ジョーンンズ,トム・スケリット,ライアン・レイノルズ

 アメリカで大ヒットしたコメディ映画。日本でも口コミで面白さが伝わり,急遽上映館が拡大された経緯があります。最初はちょっと遠くまで足を運ぶことを覚悟していましたが,幸い上述の理由で近場の映画館で鑑賞することが出来ました。割と古めの映画ネタが頻出するので鑑賞する人を選ぶかもしれませんが,分からなくてもそれなりに楽しめます。『フラッシュ・ゴードン』は知っていた方がいいけどね。

続きを読む
posted by 森山 樹 at 14:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年03月27日

アウトロー

〈2013年映画感想7本目〉
アウトロー
Jack Reacher
2012年 アメリカ 130分
監督:クリストファー・マッカリー
脚本:クリストファー・マッカリー
配給:パラマウント映画
出演:トム・クルーズ,ロザムンド・パイク,リチャード・ジェンキンス,ロバート・デュヴァル,デヴィッド・オイェロウォ,ジェイ・コートニー,ヴェルナー・ヘルツォーク,アレクシア・ファスト

 トム・クルーズを主演に据えたアクション・サスペンス映画。これだけでほぼ内容の推測がついてしまうのが素晴らしい。勿論,トム・クルーズの格好良さを堪能する為の映画であります。既に映画界にはトム・クルーズものとでもいうべき映画ジャンルが存在しているのかもしれません。この種の映画が好きならば存分に楽しめる作品かと思います。

続きを読む
posted by 森山 樹 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)

2013年03月24日

ゴーストライダー2

〈2013年映画感想6本目〉
ゴーストライダー2
GHOST RIDER: SPIRIT OF VENGENCE
2012年 アメリカ 95分
監督:マーク・ネヴェルダイン,ブライアン・テイラー
脚本:セス・ホフマン,スコット・ギンプル
配給:コロンビア映画,松竹/ポニーキャニオン
出演:ニコラス・ケイジ,キーラン・ハインズ,ヴィオランテ・プラシド,ジョニー・ホイットワース,クリストファー・ランバート,イドリス・エルバ,ファーガス・リオーダン

 2007年に公開されたオカルトアクション映画『ゴーストライダー』の続篇。とは言っても,前作は観ていなかったりするのですけれども。マーベル・コミックを原作としているみたいですね。炎に包まれたオートバイを駆る髑髏頭の怪人という意匠は実に素敵。何処かで観た覚えがあるので,原作に触れていたのかもしれません。マーベル・コミックが原作ということで素直に自分好みの作品であります。あまり人に薦める気にはならないけれども。

続きを読む
posted by 森山 樹 at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(映画館)